愛知県代表は昨年に続き愛工大名電。
春の決勝では東邦が宮國、三浦のリレーで完封勝利をあげましたが、
夏は愛工大名電がこの2投手を攻略するかたちになりました。
愛工大名電
100 020 022=7 H18 E3
002 010 001=4 H9 E1
東邦
愛)有馬−藤山
東)宮國、三浦−落合
さすがのライバル校同士の決戦、
取っては取り返す見応えのあるシーソーゲームとなりました。
決勝のカードとして順当かとは思いますが、
その順当に勝ち上がってくるのがまず凄いことだと思います。
愛工大名電はエースナンバーを背負う有馬。
東邦は背番号10、2年生の宮國の両先発。
序盤から動くゲームとなりましたが、
お互い最少失点で切り抜けていったという印象です。
もっとも、春から見る機会がありましたが、
打線は名電、東邦はこの2枚看板。
大会最終盤では打線がよいチームが有利かとも見ていましたが、
例えば東邦の2枚看板に対しての左打者が多い名電打線に対して、
有馬という左投手に対して右打者が多い東邦。
今日で言えば、投手は相手の大応援団を正面に見ての投球。
捕手の藤山、落合は共に下級生からマスクを被り、ここは似ているところですが、
いろいろ対照的な両チームだからこそ、これほどの拮抗した試合になったのだと思います。
ポイントとしては7回。
6回からリリーフした三浦が名電打線を無失点に抑えた後、
7回からはお互いトップバッターから始まるというところ。
有馬も徐々によくなってきているところでしたし、
得てしてこういう場面では試合が膠着していくことがありますが、
そこでチャンスを作り出し、きっちり得点にまで繋げた名電が見事でした。
もう一つは内野手の連続ミスで同点に追いつかれた直後、
ライトファールフライを気合で追いかけた美濃のプレーを挙げたいと思います。
これが無言の喝のようで、チームを引き締めたような気がします。
また、その美濃が終盤ホームを踏むのですから、一つ一つのプレーが繋がっていたのではないかというところですね。
これで愛工大名電は昨年に続いての代表権獲得。
昨年は田村、寺嶋らを擁する大型チームでしたが、甲子園では初戦敗退。
そのチームを継いだプレッシャーは大きかったと思いますが、跳ね除け代表権を獲得したのは本当にお見事。
甲子園では先輩たちが成しえなかった勝利を掴み取ってほしいですね。



岩瀬





始球式のボールを投下

落合





宮國

先制は名電






有馬












伊藤も昨年からのレギュラー




打っても主軸の有馬






三浦




美濃


藤山
春のケガを乗り越えました

代打・石川
昂弥の弟さん

見事ヒットで繋ぎました



最後までよく投げました





6月に亡くなったチームメートの写真も







甲子園での躍動も期待しています